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うつ病の兆候~からだの症状~②

うつ病と人間の三大欲求は密接に結びついています。

性欲の減退や不眠ももちろんですが、いちばん強い影響を与えるのは食欲です。

一般的に「摂食障害」と呼ばれており、うつ病と併発することの多い症状です。

改善するのに長い時間がかかり、摂食障害を完全にコントロールすることは最も難しいとされています。

摂食障害とは、どのような状態を指すのでしょう。

・拒食症

その名の通り、食べることを拒んでしまう状態です。

うつ病に罹患すると、食欲が減退するため相対的に食べる量が減り体重も減ります。

また、味覚が鈍麻するため「砂を噛んでいるよう」だとも表現されています。

ただし、うつ病の範囲を超えて「食べることが怖い」「身体が食べ物を受け付けない」状態になると摂食障害の領域です。

うつ病と並行した治療が必要となります(詳細は次項に著述)。

・過食症

ストレスを感じると「やけ食い」のように食べることによって解消しようとする人がいます。

その範疇を超えて、過度に食べ過ぎてしまうことが長く続き、体重が急激に増える症状が「過食症」といえるでしょう。

「食べることをやめられない」「罪悪感を感じることによって更にそれを忘れるように食べてしまう」ことが特徴です。

とくに甘いものや炭水化物の欲求が強く、菓子パンやスナック菓子を大量に間食するケースが多いです。

過食症もまた、原因は複数あるといわれています。

炭水化物を過剰に欲するのは、脳内の神経伝達物質を補うためとされています。

炭水化物は過剰に摂取すると、神経伝達物質が増加するといわれており抑うつ状態が一時的に解消されるといわれています。

ですが、うつの状態が重いと食欲がなくなるため、回復途上でエネルギーを欲する時期に過食の症状が現れるといえます。

また、うつ病の治療の過程で服用している薬の副作用も因果関係として指摘されています。

抗うつ剤であるデプロメールやルボックス、双極性障害で主に処方されるデパケンには食欲を増進させる効果があるとされています。

食欲が出ないうつ病の場合には適切な投薬といえますが、過食が生じてしまうこともあるということです。

もちろん個人差があるので、過食で困っている場合は医師に相談し適切な薬を処方してもらいましょう。

過食を抑えるには、カロリーの低いおやつを食べる、甘いものがほしくなったらお菓子から果物へ切り替えるなど工夫も必要です。

我慢し過ぎは余計に過食を引き起こすことになりかねません。

自分を責めることなく「たまには食べてもいいんだ」という気持ちでうまく付き合っていきましょう。