うつ病の兆候~精神的な症状~①

うつ病とは、一般的に気分の落ち込みや不眠などの気分障害のひとつといわれていますが、実際はどのような精神的症状なのでしょうか。

おもに感情的な部分について説明していきます。

・悲観的な思考

うつ病の中でいちばん大きな比重を占める感情です。

「どうせ自分は何をやってもダメだ」「自分は価値のない人間だ」「このまま生きていても将来に希望が持てない」という負の感情に支配されます。

その感情には明確な理由や根拠がないため、「そんなことないよ」といった励ましや慰めは効果がありません。

無性に悲しくなり涙が止まらないといった状態になることもあります。

・感情の鈍麻

落ち込みや悲しみといった負の感情は常にあるのに対し、逆に「楽しい」「うれしい」といった感情がなくなっていく状態です。

以前は楽しめていた趣味を楽しいと感じられなくなり「意味がない」「うっとうしい」とも思えるようになります。

映画や小説、風景などを見て感動しなくなるのも特徴です。

・イライラする、怒りっぽくなる

一般的なうつ病の症状と正反対と思われますが、意外に多い症状のひとつです。

うつ病の症状のひとつにある「不安」「焦燥感」が原因であり、自分自身の状況や状態にイライラしてしまうことがあります。

また、些細な他人の言動が気になり怒りをぶつけてしまう場合があります。

エネルギーが枯渇した状態では現れませんが、回復途上などエネルギーが溜まっている際に現れがちです。

・意欲の低下

うつ病が進行すると、仕事など責任感が問われるものに対しても「やりたいのにできない」状態になってしまいます。

起きなければいけないのに朝起きられない(身体を起こすことができない)など「やりたくてもできない」ことから始まり、外出や趣味を行うのが億劫になり、最終的には掃除や入浴といった日常生活でさえも面倒になります。

・思考力の低下

仕事にとって最も重要な部分です。

今まで短時間でできたことが時間をかけないとできなくなる、自分ではできているつもりでもミスを連発する、忘れっぽくなり大事なタスクに穴をあける、などがいちばん多い症状です。

他人の話を聞いても、頭には入っているけれどそれを咀嚼する力が衰えているため反応が鈍くなります。

・希死念慮

「死にたい」「この世から消えてしまいたい」という思いが自然と湧き上がってくる感情が希死念慮です。

うつの状態が重い時は、希死念慮があっても行動を起こすことができませんが、回復途上にあると突発的な行動をとることがあります。