うつ病の兆候~からだの症状~①

うつ病は、なにも心の不調だけが兆候ではありません。

ときに、身体の不調が先に訪れる場合があり、結果うつ病が原因だったと判明する場合があります。

またうつ病を発症してからも、身体の症状が出るという人もいます。

いちばん多い症状は「痛み」です。

痛みの原因やメカニズムについて説明していきます。

【身体の痛み】

・肩が重い、肩こりがひどくなったような鈍痛

・首の引きつり、筋のこわばり、回すと痛みが出る、頭が支えられないような重い痛み

・背中の張り、肩甲骨から背中にかけてしびれるような痛み、腕を上げることができない

・腰の痛み、しびれ、鈍痛

・手足の先が冷たくなり感覚がなくなるような痛み、しびれ、筋肉痛のような痛み

・熱が出たときのような関節の痛み、身体の節々がきりきりと痛む

・虫歯でもないのに歯が痛む、きしむ、浮いた感じがする

・金属音のような耳鳴り、異常はないのに耳の奥が痛む、聞こえづらいなどの症状

【内臓系の痛み】

・胃がチクチクする、胸やけのような熱い痛み、吐き気

・お腹がグルグルしたり、締め付けられたり、下痢の症状が現れる

・胸が締め付けられる、息苦しくなる

【頭痛】

・起床時に締め付けられるような痛みがある

・一日中頭が重く、すっきりしない

うつ病による痛みの原因はひとつではありません。

一般的にうつ病はストレスによる反応で身体が緊張状態にあり、慢性的な筋肉のこわばりが身体の痛みを引き起こしていると考えられます。

また、痛みによる不安感が増大しさらにパニックになり痛みが増長することがあります。

激しい胸の痛みで救急搬送された人が、心臓に何も異常がなく実はうつ病の疾患によるもので落ち着いたら痛みが消えたというケースもあります。

なので、歯が痛いからといって歯医者に行っても何も治療できなかったり、鎮痛剤を飲んでも効果が得られないことが多いのです。

痛みのメカニズムについても、正確には解明されていません。

うつ病は、神経伝達物質の一種であるセロトニンやノルアドレナリンの減少が原因で引き起こされる疾患ですが、ノルアドレナリンには「痛み」を抑制させる効果があるそうです。

ノルアドレナリンが減少することにより、健常時には感じなかったり我慢ができた痛みを強く感じるようになるということも一説にあげられています。

いずれにしても、痛みの改善にはうつ病の適切な治療が必要です。

また、痛みが出たら安静にしたり、リラックス状態を作り出すよう心がけることも早く痛みを軽減させることにつながるでしょう。